【伊丹南野校】ハードウェア・ソフトウェアという考え方
こんちには!伊丹南野校です。
今回は前回の続きとして、鬼滅の刃のヒット理由について具体的に語っていきます。
鬼滅の刃には90年代漫画のハードウェアの中に、女性受けするソフトウェアが入っているハイブリッド漫画であると書きました。
まず、90年代漫画のハードウェアとは何なのか。
・人外の謎の敵と戦う(vs鬼)
幽遊白書(vs妖怪)やBREACH(vs死神、悪霊)、ジョジョ(吸血鬼)、エヴァンゲリオン(使徒)など
・敵に有効な特殊能力で戦う(呼吸法)
ジョジョ(波紋)、BREACH(斬魄刀)、幽遊白書(霊力)、HUNTER×HUNTER(念)など
・隊の存在(鬼滅隊、柱、十二鬼月)
るろうに剣心(十本刀)、BREACH(護廷十三隊)、封神演技(崑崙十二仙、十天君)など
・敵の能力を味方が持っている(禰豆子)
ドラゴンボール(主人公がサイヤ人)、幽遊白書(主人公が妖怪)、寄生獣(ミギー)など。(そもそもこの設定はデビルマンや仮面ライダーが先でしょう。)
こういった設定は男の子が大好きです。
そして、ジャンプ漫画といったら「友情・努力・勝利」がテーマでした。
しかし、「鬼滅の刃」のテーマはそうではない。
「家族愛」がテーマなのです!
これが女子受けするソフトウェアの正体です。
「つえぇやつと戦いたい!」「海賊王に俺はなる!」
こういう思いに女子は共感しません。
「妹を守りたい!」という家族愛こそが、今までのジャンプ漫画に無かったソフトウェアなのです。
よく編集はジャンプ臭の無いこの漫画を採用したなと思いますが、進撃の巨人の失敗例から学んだのかなと推測します。
別冊少年マガジンで連載前に、まずジャンプ編集部に持ち込まれた進撃の巨人は、絵が汚いなどの理由でボツになったそうです。その後の大ヒットを見てジャンプ編集部は大いに反省したことでしょう。(鬼滅の刃も、漫画の絵が見やすいとは言いがたい。)
漫画やアニメについては、まだまだ話し足りませんが、、
次回はお笑い芸人という職業について語ります。先生という仕事と似てる部分があると思っています。
ではまた。