【伊丹南野校】読書への入り口
こんちには!伊丹南野校です。
今回は前回の続きです。
前回、読書嫌いが好きになるためには、必要にかられた時に、自分に合った本にであうことが必要だと書きました。
私の場合それは、高校時代の読書感想文のため、塾の先生から借りた村上春樹の小説でした。
通っていた県立伊丹高校は当時、読書感想文を2ヶ月に1回書くという(読書嫌いにとって恐ろしい)企画を行っていました。
本を選ぶのも億劫だった私は、塾の先生に「何か読みやすくて短い話の本を貸して欲しい!」と相談。そこで出てきたのが村上春樹の短編小説集で、その短編を1回ずつ感想文に書くという愚行を実施。
何が愚かかというと、村上春樹の短編は原稿用紙が埋まるほどの内容が無いことです・・・。
そもそも当時は読んでて全然面白いと感じない。あらすじをなぞるだけのダメダメな読書感想文しか書けませんでした。
結局その企みも途中で挫折し、改めて他に何かないかと聞いて貸してくれたのが『羊をめぐる冒険』。結局、村上春樹かよ!と思いながら読んだら、これは結構面白かった。
そこから本を読みまくるようになったのは、数年先の話ですが、高校の時点で少しだけ本の面白さに触れたのが最初のきっかけだったと思います。
なお、村上春樹以外だと、東野圭吾、朝井リョウ、今野敏、池井戸潤(10年近く前、グランフロントのサイン会にも行きました!)あたりは読みやすくて好きです。
一方で、ベストセラー作家の伊坂幸太郎さんや宮部みゆきさんの本は、2冊ずつ挑戦しましたが読んでて吐きそうになりました。謎です。
そういえば当時、週間少年ジャンプで連載していた『封神演技』という漫画で「太上老君をめぐる冒険」という話のサブタイトルが出てきた時、ニヤニヤしたのを覚えています。他の同級生はわからないオマージュに気づいて優越感に浸る。話の内容もそれとわかるものでした。
『ワンピース』でも『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』(村上春樹)のオマージュを思わせるストーリーがあります。
このように、本と漫画は対極としてではなく. その一部として存在しているのです!(ノルウェイの森の台詞のパクリ)
次回は、そんな漫画について取り上げます。現在の漫画文化を象徴する『鬼滅の刃』が、ヒットした理由について考察します。
ではまた。