【伊丹南野校】昨年と今年の高校偏差値変化
こんちには!伊丹南野校です。
今回から、伊丹・尼崎地区の公立高校について書きます。
まず、前年と今年の偏差値一覧です。(*大阪進研の算出した偏差値リストより)
【昨年度】
尼崎稲園 62
県立伊丹 55
尼崎北 54
市立伊丹 53
伊丹北 52
市立尼崎 51
尼崎小田 49
伊丹西 46
尼崎双星 45
武庫荘総合 45
県立尼崎 43
尼崎西 42
【今年度】
尼崎稲園 64 up
県立伊丹 56
尼崎北 54
市立伊丹 54 up
市立尼崎 52 up
伊丹北 52
尼崎小田 49
伊丹西 47 up
尼崎双星 46 up
武庫荘総合 46 up
県立尼崎 43
尼崎西 43 up
軒並みアップしています。交通の便のよい伊丹尼崎地区は人気です。
掲載しませんが、川西地区はどんどん降下傾向にあります。
この中で今回は、伊丹南部の人からしたら印象の薄い伊丹北高校について話します。
この学校は2000年に総合学科に改編し、その目新しさから一気に人気校になり、一時期は県立伊丹と並ぶ偏差値になっていました。しかし、ここ数年で何度か定員割れが起こるなど、その人気は落ち着いています。
なぜか・・・。
そもそも総合学科というシステムが、上位層のニーズと合いません。
総合学科は(乱暴な言い方をすれば)フツーの勉強したくない子が行く学科です。
5教科の勉強を頑張って大学進学する生徒もいれば、福祉や看護、商業など、専門的な学びを求める生徒もいる。多様な進路に対応するための学科です。
勉強をそれなりに頑張って良い大学を目指すのであれば、県立伊丹や市立伊丹などの普通科に行くべきだと考えます。学校側もそのような進路指導に慣れています。逆に、専門学校や就職など、普通科では「その他」に属する進路先は総合学科に強みがあります。
また、総合学科には、産業社会と人間などの特有の教科が存在します。これは「社会に出て役立つ力を養う的なもの」で、普通科でも総合的な学習の時間として組み込まれています。しかし総合学科は、このような教育をより時間をとって行います。
生徒・保護者からみて、こういった取り組みの満足度がどうなのか・・・。良くも悪くもリアルでは伝わってきません。せっかくの総合学科なのに、まだまだ普通科の香りが残っているのが残念だと思います。この辺が大阪とは違って、兵庫っぽいんですよね。
以上をまとめると、偏差値が落ちたというより、然るべきところに降りてきているという印象。5教科の勉強は苦手だけど、専門的な勉強をしたい生徒からしたら入りやすいですから。
ただ、伊丹南部(正確には尼崎)には武庫荘総合という人気校があります。
伊丹北の所在地はほとんど宝塚ですので、伊丹北部の生徒だけでなく宝塚や川西からの生徒がターゲットになるでしょう。
次回は、年々人気が上昇している市立伊丹高校についてお話します。
ではまた。