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【伊丹南野校】教育にエビデンスを

こんちには!伊丹南野校です。

 

『「学力」の経済学』という本をご存知でしょうか。

 

「今までの教育は経験とノウハウで語られることが多いけど、本当にそれって正しいの!?教育にもエビデンス(根拠)が必要でしょ?」

 

という内容の本です。

 

この本が世に出たのは5年前。当時は書店でも平積みされ、ネットでも大量の書評が溢れかえってました。

今更感がありますが、価値ある研究だと思いますので少しだけお話します。

 

 

まず、経済学というタイトルからわかるように、著者は元々経済学分野の人間です。

この本で言う「正しい教育」の尺度というのが、「子どもにかけた教育費(コスト)が、将来どのくらい稼いで返ってくるのか(リターン)」で考えています。

 

これがまた面白いんですよね。

教育学者にはこんな考え方できません。金儲けのために教育をしているのではない!と考えるのが自然です。

しかし、この定義によってデータの客観化が可能となるのです。

 

 

また、著者は世界中の実験データを元に教育の是非を述べていますが、日本発のデータはほとんどありません。

それは、実際の子どもたちに実験をさせることが、倫理面で問題があると考えているからでしょう。

 

ランダムに2つのグループに分け、片方のグループにのみ効果があると考えられる教育を施す。しかも、中長期的な実験がほとんど。PTAが黙っていないはずです。

そんなわけで、海外(特にアメリカ)のデータが多く、日本人の子どもに当てはまるかどうかわからないところもあります。

 

 

前置きが長くなってしまいました。

次回は著者が述べる「正しい教育」の例について触れたいと思います。

 

ではまた。