【伊丹南野校】ご褒美で釣るのは良いのか問題
こんちには!伊丹南野校です。
今回は前回のつづきです。
『「学力」の経済学』の中で、最も面白いと思った内容についてお話します。
ご褒美で釣るのは良いのか問題についてです。
結論からいうと、
ご褒美をあげる条件を、「結果」ではなく、「行動」にすれば効果アリです。
たとえば、以下の2パターンであれば、、、
A「テストで○○点以上とったらご褒美」
B「○○時間勉強したらご褒美」や「○○問(ページ)解き終わったらご褒美」
もちろんBの方が効果的です。
理由として、何をしたらテストで点が上がるのかわからず、モチベーションが上がりにくいことが原因ではないかと著者は推察しています。
さらに、目先の利益の方が魅力的に感じるという人間心理が働くのでしょう。1年後に50%キャッシュバックより、その場で45%OFFの方が断然いい。
ただ、Bのパターンの方は条件の出し方が難しいと思います。もし実践されるのであれば、塾までご相談を(笑)
ちなみにこれは、褒め方についても同様です。
「○○点も取れてすごいね!」ではなく、「たくさん勉強して頑張ったね!」の方がよい。これは色々なところで述べられていることですが、実験結果からも明らかになりました。
さらに、自己肯定感が高い(原因)から勉強ができる(結果)のではなく、勉強ができる(原因)から自己肯定感が高い(結果)。10/2のブログで書いたように、自己肯定感を高めるために勉強するのは間違いではないのです。
最後にもうひとつ。
「目標を達成したらご褒美を与える」より、「ご褒美を先に与えて目標未達ならそれを回収する」という手法の方が効果的だったそうです。手にしているものを失うほうが嫌なのですね。
実はこれ、大人に対する実験なのですが、子どもにも同じかと思います。
本の宣伝はここまでにしましょう。
次回は、本嫌いの私が読むようになったきっかけについて話してみようと思います。
ではまた。